600時間で農工大に余裕合格する方法

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農工大は国語ゲー

勉強時間よりも勉強方法考えてる時間のほうが長かった人です。 完全独学で600時間の勉強時間で機械システム工学科に+150点の余裕をもって合格しました。
その経験から学んだノウハウをまとめようと思います。

もくじ

  1. はじめに…農工大こそコスパ最強大学
  2. なぜ国語ゲーなのか
  3. 英語ルート
  4. 数学ルート
  5. 化学ルート
  6. 物理ルート
  7. 現代社会ルート
  8. 国語ルート
  9. 最後に

1.はじめに…農工大こそコスパ最強大学

農工大(工学部)はセンター重視の大学です。2次試験でも基本的に激ムズな問題は出ません。よって全ての教科をオールマイティにこなせる人材を求めています。この傾向はセンター試験が廃止された後でも続くと思われます。しかし、裏を返せば得意科目は必要ありません。全ての科目がそこそこできればオッケーです。 自分の体感ですが

8割を9割にする労力5割を8割にする労力

だと感じます。これこそ得意科目が無い人にとって農工大がコスパ最強であることの大きな理由になります。他には学費が安い、研究レベルが高い、周りに飯屋が多いことがあげられます。

2.なぜ国語ゲーなのか

平成30年の合格最低点を見てみましょう。
ちなみに二次試験は英語100点、数学200点、理科250点です。

合格最低点

出展:東京農工大学

1450点中1050点とることが出来れば安心できそうです。
センター8割(720点)+二次試験6割(330点)が現実的です。二次試験は傾向があまり定まっていないこともあり、センターで8割を確実に奪取して逃げ切りましょう。
では、どうすればセンター8割が安定するのでしょうか?答えは国語です。
他の科目は差がついてもせいぜい10~20点ほどですが、国語は平気で50点つきます。
重要なのでもう一回言います。
農工大は国語ゲーです。国語で8割取れればあなたの合格判定はSSです。

3.英語(約145時間)

農工大の英語は難しくないうえ、工学部だと極めて配点が低いです。センター対策をすれば、2次試験に向けた勉強はほぼ必要ありません。私立入試が終わった後の1週間で十分対策ができるでしょう。

システム英単語(約35時間)

全単語中9割(英→日)が出来れば問題ありません。複数の意味を持っているものに関しては厳密に覚えなくて構いません。じっくり時間をかけるのではなく、短時間で覚えましょう。一日最低でも200単語は目を通しましょう。他の問題で単語を見た時にシステム英単語に書いてあるかどうかわかるようになれば、完成は近いです。
※すでにほかの単語帳で勉強している場合は、今まで使ってきた単語帳でかまいません。

ターゲット1000(20時間)

英熟語を勉強します。厳密に覚える必要はなく、英熟語の存在を知る。それだけでオーケーです。
また、ポレポレが終わった段階で例文を和訳する練習をしてください。

ネクストステージ(約30時間)

文法、イディオム、発音が網羅的に勉強できます。イディオムは難しいものは必要ないので、基礎的なものがのっている前半だけで大丈夫です。
発音に関しては、センターが近づいてきたらやりましょう。

英語長文ハイパートレーニング難関編(約10時間)

解説が非常に丁寧な長文対策書。難関編と書いてあるが、MARCHレベルの難易度で単語と文法がある程度固まっていれば、ストレスなく解けます。

ポレポレ(約15時間)

めちゃくちゃ難しいですが、実力はメキメキつきます。とても人気のある参考書であるので、評判を信じて頑張りましょう。

ポラリス3(約15時間)

こちらも解説が詳しい参考書です。時間を意識してやりましょう。
「1つのパラグラフにつき、言いたいことは1つ」
この原則を使うと読むスピードが格段にはやくなります。

センター過去問(20時間)

10年分くらいやって精度を高めます。8割り安定すればオーケーです。リスニングは数をこなすしかないです。リスニングはできるだけたくさんの問題を解きましょう。

農工大過去問(約5時間)

センターが8割安定していれば、3年ほど解けば大丈夫です。ただライティングは過去問をさかのぼって、多くの年度に触れましょう。

4.数学(約143時間)

2次の勉強をしていれば、センターは慣れなのですぐできるようになります。英語と逆ですね。配点が大きい科目であるのですが、安定しない科目です。「当たり前のことを当たり前に」を徹底しましょう。

基礎問題精巧(15時間)

苦手分野だけやりましょう。3冊買う必要はないです。

入試の革新 標準編(約50時間)

150問の良問がのってます。解法プロセスが詳しいので、「この問題は解けるけど、類題が解けない」が起こりにくいです。

センター過去問(約30時間)

10年分ほど解きましょう。数1・Aの選択は整数と確率を選びましょう。図形を選ぶと時間がカツカツになります。数2・Bは手を止めた瞬間、爆死します。微積の問題は便利な公式があるのでググりましょう。

入試の革新 難関大編(40時間)

激ムズです。ただ実力はメキメキです。考えても時間がもったいないので、2分手が止まったら解答見ましょう。解説は詳しいですが、理解できないところも多いと思います。学校の先生に聞きましょう。
※数学は安定しないと言いましたが、ここまでやれば安定するはずです。

農工大過去問(約8時間)

3年分ほど解きましょう。傾向がバラバラではありますが微積が多いです。時間がキツいので把握しときましょう。

5.化学(約103時間)

物理と同じ意気込みでやると得点になりません。体感物理の3倍ムズいです。化学が苦手なあなた間違ってないです。地道に積み上げましょう。重要問題集を使っている人が多いですが、早慶や東京一工を目指す人のみ使えばいいと思います。

鎌田の理論化学の講義(約15時間)

福間の無機化学の講義(約30時間)

鎌田の有機化学の講義(約20時間)

必ず理論科学からやりましょう。
講義系でありながら、演習もついています。巻末に索引がついているので、問題を解いてわからないときの辞書として使いましょう。
付録の小冊子が優秀なので、積極的に利用しましょう。

化学一問一答(約20時間)

えげつないカバー率を誇る参考書。抜けがないかを確認していく。

センター過去問(約10時間)

10年分ほど解きます。時間余ったら見直しせずに丸付けしちゃいましょう。選択は、時間に余裕があるため解けると思ったほうを臨機応変に解きましょう。

農工大過去問(約8時間)

3年分ほど解きます。時間がカツカツです。詰まったら飛ばしましょう。また、記述のマス目の使い方を確認しときましょう。

6.物理(約68時間)

簡単な教科です。滑り止めのMARCHは基本的に化学よりも物理で受けるほうが良いでしょう。解法のスタイルとして微積型と公式型の2つに分かれます。農工大では、公式型で十分です。しかし、換算質量は優秀すぎるのでググって身につけましょう。重要問題集は早慶や東京一工を受ける人がやるものです。名門の森は数値代入問題が多すぎてストレスたまります。過去問をベースに勉強しましょう。

物理のエッセンス2冊(約30時間)

すでに理解している分野は飛ばしてください。特に力学は当たり前なことがたらたらと書いてある印象です。巻末に索引があるので、問題を解いていてわからないときの辞書としても使います。原子については入試に出ないとは思いますが、不安材料ができるのも嫌なので取り組みましょう。

併願私立の過去問(約20時間)

過去問で勉強することのメリットは、点数が出てモチベーションが保ちやすいことです。MARCHレベルで9割ほど取れそうな雰囲気が出てきたらとても良いです。

センター過去問(約10時間)

化学と同じです。10年分ほど解きます。時間余ったら見直しせずに丸付けしちゃいましょう。選択は、時間に余裕があるため解けると思ったほうを臨機応変に解きましょう。

農工大過去問(約8時間)

3年分ほど解きます。時間がカツカツです。詰まったら飛ばしましょう。意外と難易度が高いです。6割とれれば十分です。

7.現代社会(約35時間)

社会の選択で迷ったら現社で間違いないと思います。迷ってる時間でさえ点数が爆上がりするコスパ科目です。

センター試験現代社会集中講義(約20時間)

神です。センター3日前に買って7割から8.5割にしてくれた救世主です。巻末の1問1答を完璧にしましょう。紛争の単元が苦手になりやすいので、頑張って覚えましょう。

センター過去問(15時間)

10年分ほど解きます。時間余ったら見直しせずに丸付けしちゃいましょう。間違えたり、迷った問題は上記参考書で確認しましょう。

8.国語(約60-90時間)

いよいよ一番重要な国語です。センター7割安定を目指しましょう。
ここで一つカミングアウトします(嘘はつきたくないので)。
国語の勉強方法はわからないです。自分自身、感覚で解いており過去問以外やりませんでした。少し経験談を語らせてください。

3年生の初めに過去問を解き160点ほどでした。ここで油断してしまい、勉強をセンター2週間前まで放置しました。直前期に過去問を解くと120-160点をうろちょろ。全く安定しないのです。センター8.2割を目指している自分にとって、120点を取ってしまうとダメージが半端ないです。国語以外の科目はほぼ8割以上取れていました。国語の失点40点分を他の科目でカバーしなければなりません。90点が4教科でやっと相殺できます。本当にきついです。
そして本番、見事に121点を取りました。無事8割には届きませんでした。結果的には農工大に受かりましたが、後期で受ける予定を変え、前期に受験しました。本来の志望校に挑戦する権利がなくなったということです(後悔は無いですが)。もしもう一回高校三年生に戻るなら、まっさきに国語7割を安定させるように勉強をします。

9.最後に

農工大という隠れたコスパ大学を見つけ、このウェブサイトで勉強法を学んだあなたはすごくラッキーです。ただ、油断してもいけません。農工大を志望しつつ、「早慶を受験し合格してやるぞ」くらいの意気込みは必要です。人間は弱い生き物なので、ゴールに届きそうになると勉強を止めます。これが第一志望に合格する人が10%だと言われる理由です。

例え話をします。重要な会議があるとします。最寄り駅を13時発に乗れば、間に合うとします。普通、2本前の12時40分発くらいに乗ろうとしますよね。
財布を忘れたとしても、急いで取りに帰れば13時発に乗ることが出来るからです。しかし、最初から13時発に乗るつもりだったら、会議に間に合わなくなります。

この話を受験に置き換えると、志望校よりも2ランク上くらいの大学を目指しましょう。伸び悩み、届かなかったら下げればいいんです。最初から、志望校を目指すと下げられません。浪人や行きたくもない私立大学が待っています。
つらいことは多いと思います。受験を通して成長できることも多いと思います。東京農工大学で待っていますね。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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